Home > 009笹 幸恵さん[2009年6月29日(月)] > 笹 幸恵さんから教えていただいたこと
笹 幸恵さんから教えていただいたこと

 

A_1.jpg ホンキキ第9弾レポート

 

○日時:

 6月29日(月)19002130


 

○テーマ:

 「玉砕の島をめぐって、

 今思うこと」


 

○講師:

 笹幸恵さん

 (ジャーナリスト)

 

 

 

 

月曜の夜にもかかわらず、会場には笹さんのおはなしを聞きたい、

というみなさんがお越しくださって満席となりました。

笹さんは佐渡帰りだったようで、曽我ひとみさんの旦那様、

ジェンスキンさんのいらっしゃるお土産やさんのお煎餅を

参加者のみなさんに配ってくださいました♪

 

そして、もうひとつ配布されたのがガダルカナル島の地図。

この地図を見ながらお話会はスタートしたのでした。

笹さんは18~19才頃から戦争にまつわる本を読んでいたそうです。

ある時、【アーロン収容所】という本に出会います。

明治以降の"近代日本は悪かった"という一般の認識がほうとうなのかどうか?

自分の目で、耳で、きちんと知っておきたいと自らガダルカナル島へと

旅立つことになるのです。

 

ガダルカナル島は餓島(がとう)とも呼ばれていました。

日本兵士の多くはこの地で飢餓とマラリアで多くの命を落としました。

その遺骨を柱といいます。

 

そして今もなお、現地に残されている収集可能な59万柱を収集するための

活動の実態、現状を笹さんから教えていただきました。

いろんな理由からそれはなかなかスムーズにはいきません。

 

○大変な力作業であること

○河川が氾濫するなど、自然との戦い

○金銭難

○戦争体験者の高齢化

○慰霊碑の傷みの激しさ

 

しかし最も重大なことは

【我々の無知と無関心】です。

それが何よりもおおきいと。

 

笹さんが一番伝えたいこと、

私たちが一番心に刻むべきことは

このことだと思いました。

 

今、こうしてわたしたぎがここに生きているありがたみを

忘れてはいけないし、だからこそ

≪体験に学んでいるのか?≫

≪歴史に学んでいるのか?≫

どっち???

 

そう笹さんは問いをなげかけてくれました。

最後に

【ただ謙虚に、真実を知ろうとすること】

そのことばを残されました。

何より心に響いた一言でした。

 

笹さんだけが動くのではなく、

今わたしたちが個々に

思いを馳せて、何をするのか?

参加者のみなさんにも伝わったのではないでしょうか。

 

 サイズ変更ウィザード-5.jpg 

 

 

主催者 富田欣和より 

 

レポートはいかがでしたでしょうか。
いろいろな感情が湧き上がってきているのではないでしょうか。

実は今回開催するにあたり、「いままでと毛色が違いますね」
というご意見を何人かの方から頂きました。
本質を観るという点からはまったく今までと同じなのですが
日本人の99%は近現代史を学んでいません。

中学、高校とも受験の間近にちょこっとやるのですが
生徒も先生も受験でそれどころではないということで
質量共にもっとも蔑ろにされるという他国ではあり得ない
状況だったりします。

私たちも意識のレベルは違えと何かしらの歴史観、国家観を
持っていると思います。
しかし、実際は歴史観や国家観を持てるほどの勉強をしていないのです。
勉強していない人達が右だ左だと騒いでいる姿はほとんどジョークです。

150万柱を超える日本人の遺骨が海外のジャングルの中や
海の底に眠ったまま放置されています。
これは主義主張を超えて祖国にお連れするのが責任だと思います。
拉致被害者の方を日本に連れ戻すのと同じような信念を持って
遺骨を収集するべきではないかと思います。

講演会で一番グッと来た笹さんの言葉です。

「二度と戦争を起こさぬようにするためには
戦争とは何かを知らなければなりません。
戦争とは何かを直視すること無しに、戦争反対と
唱えるということは、自己満足に過ぎないと思います。」
 
重い言葉だと思います。

私たちは歴史研究家ではありませんし、思想家でもありません。
仕事を通して世の中を良くしていこうという人達がほとんどでしょう。
未来を描くことにワクワクする人達がほとんどだと思いもます。

私たちが未来を描けるのは日本という土台があるからです。
日本の土台、それが歴史です。
歴史がないということは、「日本人」がいないということです。
日本人がいないということは、国が存在しないということです。
もちろん国が存在しなければ、企業もありません。
そんな不安定な中で個人の夢や企業の理念を語ったとしても
足元がぐらついて、浮ついてしまうのではないでしょうか。

厳しいテーマです。
しかしお話しを聞いた後に、熱いものが込み上げてきました。

歴史については今後も様々な角度から
勉強する機会を作っていきたいと思います。
今回ご参加できなかった方も是非次回!

 

画像 072_2.jpg